随想

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8. 大東流武田老先生より免許皆傳を授与さる

 まだ森恕前総務長がお元気だった頃に、久琢磨先生のご息女陽子さん宅を森先生ご夫妻と会員のY氏と共に訪問したことがあった。そのとき、久先生の日記を見せていただき、久先生が武田惣角先生から免許皆伝を授与された昭和14(1939)年3月26日の...
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7. 小指の締め

 小指の締めは、主に小手返しなどに要する要領の口伝である。  確かこの話は、前総務長の森恕先生がある日の稽古中に「君たちの小手返しは、僕が考えている小手返しと違うようなんだが」と、首を傾げたのが始まりだったと記憶している。それで「...
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4. 久琢磨先生が大東流と出会った時代(1)

 歴史についていろいろと書いてみると、見過ごしていた疑問が目に付いたので、分かる範囲で調べてみました。 ◆大阪朝日新聞 朝日新聞社 大阪本社屋上 中央は植芝盛平先生御夫妻  朝日新聞大阪本社ではなく、先頭に大阪と表記され...
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6. 大東流は同時打ち

 今回は、武術の口伝について記してみようと思う。 〽︎交互に叩くは芸者の太鼓 〽︎大東流は同時打ち  この唄は、武田惣角師が久琢磨先生や大阪朝日の子弟に聞かせた唄だそうだ。もしかすると、全国各地にも、惣角からこの唄...
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5. 久琢磨先生が大東流と出会った時代(2)

◆鈴木商店 久琢磨先生  久先生が朝日新聞社に入る前に勤めていた商社です。社長鈴木よねの懐刀であり大番頭でもあった金子直吉は、鈴木商店を急拡大させた実質の立役者でした。そして金子直吉は久琢磨と同郷の土佐出身です。久先生は、学生...
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3. 琢磨会で稽古している技 「惟神之武道」

 総伝は、植芝盛平先生そして武田惣角先生が指導した技を写真で再現して解説を付した傳書であることは前稿で述べたとおりです。だいたいひとつの技で写真が一枚か二枚、多くても三枚ほどです。 現代の感覚では少ない枚数ですが、それでも、個人で写真機を...
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2. 琢磨会で稽古している技

 はじめに何を書こうか悩んだのですが、まず、琢磨会で稽古している技からはじめてみようと思います。  琢磨会には、武田惣角、植芝盛平両師が教授した総伝技と、武田時宗先生が制定した初伝技が伝わっています。稽古している方々は、もちろん知っ...
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1. ホームページの開設に当たって

 わたしにとって、まったくはじめてのホームページ開設です。ここに掲載した記事は、どの記事も琢磨会の古い会報や稽古手帳から引用して掲載しました。琢磨会をつくった先生方が、今のわたしなどよりも若い頃から書き綴られた、たくさんの記事を参考にしま...
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